●用土とは?
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※植物を栽培するために必要な土を用土といいます。用土は、植物の種類や目的によって数種類を混ぜ合わせて
使うのが一般的です。
※用土は単品で使っても効果がありません。それぞれをうまく組み合わせて、各用土の長所を生かすことが大切です。
よく用いられるのが腐葉土3に対して赤玉土が7の割合。この割合は、ほとんどの草花や鉢花栽培に向いています
ので覚えておくとよいでしょう。 しかし、土の性質によって用土の配合の割合も変わってきますので、土や植物の
性質を見極め、植物に適した混合配分をこれからの経験でつかんで下さい。 |
用土の種類 |
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【腐葉土】:広葉樹の落葉を積み重ねて腐敗させた土。軽いのが特徴で、排水性・保肥性ともに優れています。質の悪いものもありますので、使う前に日に当てて乾燥させたほうがいいでしょう。 |
赤玉土 |
関東ローム層の火山灰土の下にある土です。大粒、中粒、小粒のものがあり有機成分は含んでいません。
通気性がよく保水性に優れ、腐葉土などをブレンドして使用します。鉢植えにもよく使われる、ポピュラーな
土です。 |
鹿沼土 |
栃木県鹿沼地方で採れる、火山灰の下にある土です。通気性、保水性、排水性、ともに優れpHは6前後。
無菌なので、ツツジ科の植物やランの栽培など、移植などにナイーブな植物に最適です。 |
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【バーミキュライト】:北米モンタナ州のひる石といわれる石を、約1000℃の高温で焼いて、細かく処理
したものです。通気性、排水性、保水性に優れ、無菌で養分は含んでいません。そのため挿し木や種子
まきによく使われます。 |
黒土 |
赤玉土とは違い、関東ローム層の火山灰の土の表面にある土です。有機成分をとくに多く含んでいます。
水に濡らすと固まりやすいので、ブレンドするときは、水はけのよい腐葉土と一緒に使用します。 |
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【ピートモス】:寒い地方の水ゴケが、長い期間をかけ蓄積し、泥炭化したものです。通気性、保水性、
排水性、保肥性に優れ、これを圧縮して作られたのがピート板です。種子まきによく使われます。 |
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【鉢底土】:土を入れる前に、鉢のそこに入れる軽石です。通気性、排水性がよく、鉢内の余分な水分を排出し、
根の酸素不足を防ぐ役割があります。敷く目安は、コンテナは鉢底から2cm、吊り鉢で4分の1ぐらいです。 |
インテリア
バーク |
ツガ、モミの木の樹皮を砕いたものです。通気性と排水性に優れ、土の上に敷くことで、土の飛び散りを防ぎます。
インテリア効果も高いです。おもに室内で管理する観葉植物に多く利用されます。 |
水苔 |
池や沼などの湿地帯で採れるコケを乾燥させたものです。非常にたくさんの水を吸収し、通気性、保水性に優れて
います。とても軽いので、ハンギングバスケットの土表の乾燥を防ぐのに重宝しています。水につけて、戻してから
使います。 |
ゴールデン
ピートバン |
ピートモスを圧縮し、pH調節したものです。こまかい種子をまくときや、小さい苗の植付けに使用します。完全無菌
状態で、苗立ち枯れ病など、病害虫の心配が無く生育初期に必要な肥料まで含まれています。給水させ、膨張
させてから使用します。 |